骨格的要素が強いケース（顎が小さい、長いなど）や成長をコントロールする必要がある場合は、小学生の低学年から始めることをお勧めしますが、一般的に混合歯列期（8〜10歳）に始められたほうが永久歯を抜かずに矯正できることが多いので良いでしょう。
矯正治療に年齢制限はありません。
しかし、加齢とともに治療方法は制限され、仕上がり状態にも程度の差こそあれ問題が残る場合もありますので、早めの治療が有効です。

歯列矯正の平均的な治療期間は2年半です。
混合歯列期（8〜10歳）から始めた場合は、12歳臼歯がきちんと噛み合わさせるようになるまでが一つの目安になります。
患者さんの同意のもとに治療方針の変更をした場合や、後戻りが無いように経過を観察する期間はこれには含まれません。

矯正料金は、検査診断料、矯正料、調整料の3種で構成されています

検査診断料は、口の模型、カラー写真、2種類のＸ線写真の分析と診断、その時点で予知できる治療計画の立案までが含まれます。
費用は、できるだけ押さえ最高で1万円としています。

矯正料は、最初に医師との相談の上、決めたら変更はありません。
大人で75万円から、子供で65万円からが目安です。（最初の治療計画立案時に困難と判断されたものについては5万円が加算されます。）
矯正料の支払い方法は、開始時20万円をお支払いいただき、それ以降は、終了までに分割でお支払いください。
分割手数料は、かかりません。

調整料とは、再診料のようなもので矯正装置の調整料金をさします。
新しい装置が入った時には高くなりますが、原則月1回2,000〜8,000円程度かかります。

矯正の治療費は、確定申告の際に申告すれば還付が受けられます。
1年間（1/1〜12/31）に支払った矯正治療費がある一定額を超えた場合（所得区分により額は異なります）、本人の申請により高額医療費が支給され、自己負担が軽減される制度です。
治療中の領収書は、 大切に保管しましょう。交通費も計上できます。

治療を前提としない相談だけでも可能です。
口の中の検査だけ受けていただければ、個々に合った治療方法、期間、治療費、使用する装置などについて、より具体的な説明ができます。
検診で指摘を受け、ご本人やご家族の方など疑問に思われたり気づかれたりしましたらお早めにご相談ください。